アルテミス計画の「アルテミス」って何？

こんにちは、YAOKIレポーターの「ゆい」です。
これから皆さんにYAOKIや月面開発に関する情報をお届けしていきます。よろしくお願いします！

さて今回は、NASAのアルテミス計画についてのお話です。アルテミス計画の「アルテミス」って何を意味しているのか、皆さんはご存知ですか？

実は、月の女神の名前から由来しているのです。

この記事では、「アルテミス」と名付けられた背景や、そこに込められた想い、そして展望についてお届けします。

アルテミスってどんな人？

「アルテミス」はギリシャ神話に登場する狩りや月の女神で、「ゼウス」と「レト」の子供とされています。また、アポロ計画の名前の由来となった「アポロン」という双子の弟がいることで有名です。

弟のアポロンは多彩な才能を持ち、太陽神として名を馳せていましたが、アルテミスも月の女神として、また狩りの名人として活躍していました。アポロンの悪ふざけが過ぎたときには、姉としての責任を持って戒めるなど、面倒見が良くしっかりした一面があったようです。

さてここで一旦、これまでのNASAの有人宇宙計画について、それぞれに名付けられた名前を通じて少し歴史をたどってみましょう。

初の有人宇宙計画、マーキュリー計画

NASAが行った最初の有人宇宙計画は「マーキュリー計画」と呼ばれています。これはローマ神話の旅行の神「メルクリウス」からつけられました。

ではなぜメルクリウスから名付けられたのか？、これは彼の特技から想像することができます。彼は翼の生えた靴を履き、高速で移動することができたのです。当時、誰もが足を踏み入れたことのなかった宇宙空間にたどり着くためには強力なロケットが必要でした。高速スピードが出せるロケット開発を重要視していたことが伺えます。

月面着陸を果たした、アポロ計画

次の有人開発は「ジェミニ計画」ですが、このジェミニは、双子座の学名でもあるように、ラテン語で「双子」あるいは「2人」を意味しています。これはジェミニ計画から宇宙船に飛行士2名を搭乗させることを目的としていたことを意味しています。

ジェミニ計画の次に続くのが、いよいよ「アポロ計画」です。人類がとうとう月面着陸を果たしたプロジェクトですね。

ところで、アポロ計画は月に行くことが目的なのに、なぜ太陽の神アポロンから名付けられたのか不思議に思いませんか？

実は、有人宇宙飛行をするということでアポロ計画と名付けられた後に、月に行くミッションが追加されたのです。当時のNASA長官は、太陽の戦車に乗り天空を駆け巡る「アポロン」に、宇宙船に乗って宇宙を旅する宇宙飛行士を重ねたのかもしれませんね。

その後、NASAはスカイラブ（空の実験室）を打ち上げた「スカイラブ計画」や、ソ連との「アポロ・ソユーズ計画」、スペースシャトルを用いた「スペースシャトル計画」など、直接的な名前を付けて開発を進めてきました。

アルテミス計画に込められた想いとは？

スペースシャトル計画が幕を閉じて早10年。NASAが打ち出したアルテミス計画にワクワクした人も多いのではないでしょうか。

今回のアルテミス計画の特徴といえば、ズバリ約50年ぶりに人類が月に行くこと。アポロンの双子の姉から名付けたアルテミスという名前には、「世界初の有人月面着陸に成功した偉業を今回の計画にもなぞらえたい」「もう一度、世界中の人々を夢中にさせたい」という想いが込められているように感じます。

そして忘れてはいけないのが、アルテミスは女神であること、女性であることです。月に着陸するメンバーには女性の宇宙飛行士も含まれる予定で、女性の活躍もキーポイントとなるでしょう。YAOKIのようなロボットも参加するように、「様々な人やモノを月に運ぶ」、そんな展望も感じられますね。

これからの多様性に満ちた有人宇宙開発に期待が膨らみます！

まとめ

今回の記事では、アルテミス計画の「アルテミス」の意味や、そこに込められた想いについて、まとめてみました。

引き続き、私も勉強しながら、YAOKIや月面開発の情報を皆さんにお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします。

YAOKIレポーターのゆいでした。

参考文献

https://news.mynavi.jp/article/artemis-1/
http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/episode/hermes.html