ダイモンは「YAC筑波スペースキャンプ2024春」にてYAOKIの改造ワークショップを提供しました

株式会社ダイモンは、3月29日(金)に全国から集まった「YAC筑波スペースキャンプ」において、2泊3日の初日のプログラムの1部として月面探査車YAOKIの改造ワークショップを提供しました。小学校4年生から中学校2年生までの29名が今回のキャンプのテーマである「月」について学びを深めました。当日の様子を写真でご紹介いたします。

イベントの様子

プログラムの最初には、JAXAやNASAジョンソン宇宙センターで活躍された公益財団法人日本宇宙少年団 相談役の柳川孝二先生による「月の基礎知識」について授業が行われました。実際のアポロ11号の月面着陸のシーンや音声は私も聞いていて感動する内容でした。きっと子供たちも同じ気持ちだったと思います。

写真提供:YAC

その後、アイスブレイクとしてyoutubeを使って、月面探査車YAOKIを知ってもらいました。YAOKIの「誕生編」を見てもらいましたが、この中からたくさんの気になることを見つけたようで、動画終了後にたくさんの質問を子どもたちから受けて、観察力に驚きました。

子どもたちが楽しみにしていてくれたワークショップは4班に分かれ、チームになってYAOKIを操縦してもらいました。

写真提供:YAC

今回はYACで用意してくださった足つぼシートの凸凹を使った走行チャレンジ。胴体部分やタイヤがスタックして思ったように進まず、子供たちはノートを取りながら改造計画を練っていました。

写真提供:YAC

次に、用意した簡単な材料を使って事前検証した通りに改造して走らせて実証し発表をしてもらいました。4チームともに素晴らしい改造でしたのでご紹介します。

写真提供:YAC

こちらのチームのアイディアはタイヤに極端な凹凸をつけることで進みやすくするということと、タイヤの振動を和らげるためのウレタンを巻いています。結果は凹凸でソフトに進むようになりました。カラフルで素敵な改造ですね。

写真提供:YAC

こちらはアルミで凹凸を捕まえやすく改良した「おむすび号」。良いアイディアでしたが、アルミが走行と同時に滑ってうまくは進めませんでした。周りのチームからは月面ではアルミは静電気を発生させるから危険なのでは?等の専門的な意見も飛び交い新な改良を検討したりとPDCAが素晴らしかったです。

写真提供:YAC

こちらは滑り止めのシートを巻いてチャレンジ。凹凸は登りやすくなりました。滑り止めがタイヤからずれてしまうのをどうできるか。限られた材料で工夫する事は月面でも重要な課題ですね。

写真提供:YAC

このチームはタイヤの径を大きくすることと、スタビライザー部分にさらに高い突起をつける事で、YAOKIの唯一の弱点とも言える上を向いてしまった時に起き上がれない可能性を防ぐアイディアに感動しました。接地面を極力少なくすることで必ずどちらかに倒れるように出来るのでは?という内容です。素晴らしい考え方でレゴリスに実際に刺さってしまうかどうかは是非検討したいと思います。子供たちからの沢山のアイディア、月面で早く実証出来るようにしたいですね。

実証の後は4チーム対抗戦を行いました。レース形式にしたことでさらに盛り上がり、大人も一緒に応援しながら3回戦まで開催しました。あっという間の2時間でしたがチームワークや個人の個性が見られ、キャンプ初日の大変良い時間になったと思います。

まとめ

ワークショップの最後には、宇宙飛行士ファイナリストでもある、ダイモンCSO山口が子供たちの質問に答える場面もありました。大事なことは何ですか?どうやったらなれますか?など、素直な気持ちをぶつけてくれる子供たちの目はとても輝いていました。近い将来何らかの形で宇宙に関わる仕事をしている子が出てくるかと思うとワクワクします。次の会場に移動する前のバスから「大人になったらYAOKIに入れてくれますか?」と声をかけてくれた事がとても心に残っています。この子たちの夢をかなえるためにも引き続き、projectYAOKIの活動を応援よろしくお願いいたします。

関連ページ

・YAC筑波スペースキャンプ2024春https://www.yac-j.com/feature/tsukuba-spring2024/

・YAC日本宇宙少年団(YAC)https://www.yac-j.com