サイエンスアゴラ2023でYAOKI改造ワークショップを行いました
11月18日と19日の2日間、お台場テレコムセンターにて開催された「サイエンスアゴラ2023」にて月面探査車YAOKIを改造するワークショップを提供いたしました。今年の2月に行った科学未来館でのワークショップが大変好評だったことを受けて、ダイモン・JST-RISTEX・日本科学未来館の共同出展に至りました。1日4回、各回定員6名の事前予約制でしたが、数週間前の事前受付では10分経たないうちに満席となる人気ぶり。当日はご予約いただきました小学生を中心とした皆様と共に、YAOKIを改造するワークショップを楽しんでいただきました。
1Fメイン会場から3Fの踊り場まで多くの企業ブースが出展し、開始前から入館待ちの列ができておりました。
ワークショップでは、最初に月面について理解を深めてもらうために、ワークシートに沿って問題を解いてもらいました。保護者の方に聞く子、自分で考えてみる子、スマホで調べる子も。月の重力や大気についての知識をつけてからYAOKIに触れてもらいました。
まずは凹凸のあるコースでYAOKIを操縦。次に何が難しかったか、どう改造したら問題だった場所を走り切れるかを考えてチームに発表してもらいました。周りからの意見をもとに全員で改造案を決めて前のテーブルに用意した梱包材や段ボール、輪ゴム等を使って改造開始。
片側に大きな車輪をまいたり、ゴムに段ボールを差し込んだり。主催者側の計らいで、メインになるであろう大きなタイヤゴムは3本だけの用意。2チームに対して足りない状況でどのように資材を工夫して使用するのかも宇宙でのミッションに大切な要素です。喧嘩をしても宇宙では意味がありません。それを理解した子供たちは話し合いをして順番を決めたり他の資材に変更したりととても柔軟に対応していました。
こちらは改造後の月面探査車YAOKI、それぞれのチームの個性が出ていますね!
約40分のワークショップでしたが、改造時間がもっと欲しかったという熱心な声をたくさんいただきました。もっとこうしたかった、ああいう風にしたらうまく走れたんじゃないかという、検証・実証・再検証を行い、立派な開発者の思想になっている参加者にスタッフ一同感動。楽しかった!飛ぶの待ってるね!と言ってくれる子供たちにこちらも嬉しくなりました。
最後に今回のワークショップでお手伝いいただいたコミュニケーターの皆様と一緒にYAOKIマークで締めくくり。
終了後の参加者のアンケートでも大変楽しかったとのお声をいただき、さらに参加者同士での意見交換と発表、アイディアを話してからの改造が楽しかったとの意見が多かった事を受け、エンジニアや開発者に限らず人とかかわる上で必要な要素が今の子どもたちにしっかりとあったこともこの先が楽しみになる一つの発見でした。今回は当日のキャンセル待ちをしたいとのお声掛けも多く、いつかもっと多くの皆様に参加していただけるような機会を設けられればと思います。
サイエンスアゴラについて
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2023/index.html