大田区「第2回産業のまち発見隊」にて、ねじ作りとYAOKI操縦の体験イベントを提供しました 

8月24日(木)、大田区産業経済部産業振興課・(一社)大田工業連合会が主催する、「第2回産業のまち発見隊」において、Project YAOKIの技術パートナーである桂川精螺製作所と共に、ねじ作りとYAOKI操縦の体験イベントを提供しました。

本イベントは大田区と大田工業連合会の協力のもと、抽選で選ばれた大田区在住の24組48名の小学校4年生から6年生と保護者を対象に、大田区にあるものづくり産業を体験していただく、当日までどの工場にいくのか知らされない、人気のミステリーツアーです。8月4日と24日の2回開催され、2回目の会で協力させていただきました。

イベントの様子

ツアーバスで工場に到着した親子の皆様がぞくぞくと説明会場に集まり、まずは桂川精螺製作所の会社説明が行われました。ねじを作る工程の話には皆興味津々、そして途中出題されるクイズも親子で悩んで楽しんでいただきました。

会社説明の後半は、本イベントのトピックとなる「ねじ工場が宇宙にねじを届けることになった」という挑戦の話。Project YAOKI参画の話を紹介すると、会場からはどよめきが。それもそのはずです。桂川精螺製作所はTBSの人気ドラマ「下町ロケット」でもロケ地になったねじ工場なのです。ドラマが現実になってしまいました。

さて、お話を聞き終わったらいよいよ工場見学とねじ作り体験です。ねじ作りは少し力がいるので、保護者に見守られて子どもたちは一生懸命ハンドルを回していました。参加者の方々にはこの時点ではまだある秘密を隠したままです。

ねじ作り体験を終えた親子から順にYAOKIの操縦体験をしていただきました。今回は、300㎏の廃材ねじの上を走らせるという初めてのYAOKI操縦体験を用意しました。これもねじ工場である桂川精螺製作所との協業ならではの走行コースです。ダイモンスタッフも初めての光景に興奮気味でした。

操縦体験を楽しんでいただいた後、作ったねじをもう一度手に取っていただき、種明かしをしました。実は今回のねじ穴は普通のねじ穴ではありません。なんとYAOKIマークのねじ穴なのです。作っていただいたねじは、YAOKIの試験やフライトモデルにも使用させていただきます。写真中央に写っているねじ穴の形が他のものと違うのがわかりますか?

その後、選ばれたお子様の作ったねじの1本をCEO中島に贈呈していただきました。自分で作ったもう一本のねじはお土産としてサンゴの砂の入った小瓶に入れて持ち帰ります。自分たちが作ったねじが月に行くかもしれないという、ワクワクも一緒に提供できたと思います。

帰りの会では、桂川精螺製作所の取締役大嶌氏からのご挨拶、そしてダイモンCEO中島より子どもたちへのメッセージを伝えました。朝は少しだけ眠そうにしていた子どもたちも、この時には目を輝かせて話を聞いていた姿も印象的でした。

参加者アンケートではほとんどの方から「参加してよかった」というコメントをいただきました。自分で作ったねじを使った月面探査車が実際に月に打ち上げられるかもしれないという体験は、世界でも初めてではないでしょうか。月を見上げる時の想いも、今までとは違ったものになるはずです。


ダイモンはこれからも、宇宙を身近に感じていただけるような体験を皆さまに提供していきます。

イベント概要

主催:大田区産業経済部産業振興課・一般社団法人大田工業連合会

協力:日本工学院専門学校 蒲田校

・大田工業連合会 第二回産業のまち発見隊

https://www.ootakoren.com/event-details/sangyonomachihakkentaidai1kaime-1-1

株式会社桂川精螺製作所について

株式会社桂川精螺製作所は、大田区で創業80年以上になる特殊金属加工製品メーカーです。同社の工場は、TBSドラマ「下町ロケット」のロケ地にもなりました。

http://katsuragawa-seira.com/

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執筆者プロフィール

佐藤あずさ
佐藤あずさクリエイティブリーダー
アパレルデザイナー・クリエイター
日本人初の宇宙服デザイナーになりたい。数年前に中島さんがTVでYAOKIの紹介をしているのをたまたま見ていて、2021年コスモ女子のオンラインイベントで中島さんの講義に巡り合い、あの時の!!とひそかに感動。その後ダイモンでお手伝いができる事になり、ワークショップやイベント等に現れます。