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本ページの最終更新日は、2025年3月24日です。

YAOKIミッション

Project YAOKI (PY-1)

時期2025年2月27日(木)日本時間 9時16分
ミッション名IM-2
ロケットSpaceXのFalcon 9 
月面着陸機Intuitive Machinesの Nova-C  通称 Athena ( 戦いの神 )
打ち上げ場所Complex 39A Kennedy Space Center, FL, USA
同時搭載されるペイロード企業NASA, Lonestar Data Holdings, Columbia Sportswear, Nokia, Lunar Outpost, Puli Space, German Aerospace Cent
着陸場所Mons Mouton モンス・ムートン 月の南極付近の山
着陸時刻2025年3月7日(金)日本時間 午前2時32分頃
YAOKIミッション概要地球からのリモート操縦による月面走行および月面画像データの取得
YAOKIミッション時刻3月8日(UTC) 午前2時17分51秒 初回コマンド送信 
4時32分30秒(UTC) 最終コマンド送信
YAOKI 走行可能時間6時間~8時間

動画配信サイト

Intuitive Machinesの公式 YouTube
https://www.youtube.com/c/Intuitivemachines


NASAの公式YouTube

https://www.youtube.com/@NASA

 IM-2ミッションについて

打ち上げと航行

IM-2ミッションの打ち上げは現地時間2月26日午後7時16分(日本時間2月27日午前9時16分)。Intuitive MachinesのNova-Cクラス月面着陸機「Athena(アテナ)」は、フロリダ州ケネディ宇宙センターの発射施設39Aから、SpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられました。

月までの航行には約8日間を要し、正確な期間は打ち上げ日における地球と月の相対位置によって決まります。

打ち上げ直後、Athenaはロケットの第2段から分離し、単独で約38万4,000kmの旅を開始します。この最初の数時間は、月面探査車「YAOKI(ヤオキ)」にとって極限のストレスがかかる試練の時間となります。

航行中、Athenaは複数回エンジンを噴射し、軌道を調整します。目的地に接近すると、Athenaは姿勢を反転し、エンジンを噴射して速度を落としながら月周回軌道に投入されます。

月周回軌道と着陸

打ち上げから約1週間後、Athenaは月の低軌道(高度約100km)に到達し、約2時間ごとに月を周回します。この段階で、IM-2ミッションの主要な準備作業が進められます。

数回の周回後、Athenaは着陸のための降下マニューバを実行します。エンジンを噴射して楕円軌道へ移行し、着陸地点の上空約10kmまで降下します。

この時点で、Athenaは完全自律運用に移行します。地形カメラやレーザー測距装置がデータを取得し、誘導システムにフィードバックを送ります。その後、最も長いエンジン噴射を実行し、秒速1,800メートルの減速を経て軟着陸を試みます。

Athenaの目標着陸地点は月の南極から約160km離れた「Mons Mouton(モンス・ムートン)」地域です。この地域は、将来の有人探査ミッション「アルテミス計画」の候補地の一つです。

着陸後、Athenaは地球との直接通信を確立し、着陸地点の初画像を送信します。

モニター, テーブル, 座る, 男 が含まれている画像

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月面ミッション

着陸後のシステム診断が完了すると、IM-2の地表ミッションが開始されます。IM-2では、月面移動、資源探査、新技術や科学機器の試験など、多くのタスクが予定されています。その中の1つにダイモンの開発するYAOKIの実証実験も含まれています。

  • ダイモン(Dymon)のYAOKI:
    • 超小型・軽量の月面探査車。着陸地点から半径50mの範囲を素早く移動し、月面の画像を撮影。

IM-2ミッションのその他の目標

IM-2ミッションでは、以下の科学実験および技術試験も実施されます。

  • NASAのPRIME-1(Polar Resources Ice Mining Equipment 1):
    • 月面での氷探査技術を実証。ドリルでレゴリスを掘削し、マススペクトロメーターで発生する揮発性ガスを測定。
  • NASAゴダード宇宙飛行センターのLRA(Laser Retroreflector Array):
    • レーザー光を反射するミラー装置。光の往復時間を測定し、将来の探査機の精密な着陸支援に活用。
  • Nokiaの月面通信システム(LSCS):
    • NokiaのLSCS(Lunar Surface Communication System)の確立実証。
  • Lunar Outpost社のMAPPローバー

着陸地点周辺を自律走行し、最大2km先まで移動可能、特別設計の車輪で月面レゴリスのサンプルを収集し、NASAへ移譲します。これは宇宙資源の商業取引として史上初の試みとなります。

  • Intuitive Machines社のMicro Nova Hopper「Grace」
    • Micro Nova Hopper(通称Grace)は、ロケット推進でクレーター内部に降下し、水氷の探査を行う無人探査機です。GraceはNokiaのネットワークを介して地球からの指令を受け、完全に日光が届かないクレーターの内部に飛行し、水氷の兆候を示す水素濃度を分析します。その後、地表に戻り、収集データを地球に送信します。

IM-2ミッションは約10日間続き、月の昼が終わるとともに終了します。日没とともにすべての機器は電力を失い、IM-2の着陸地点は歴史的な月面探査の一部として保存されることになります。

今後のYAOKIミッション

Project YAOKI 2(PY-2)
(*)Astrobotic Technologyと契約済み。詳細は未定。

Project YAOKI 3 (PY-3)以降
(*)詳細は未発表。

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