YAOKIはなぜ月に行けるの?

2021年冬、月面ロボ「YAOKI」はロケットで月へと輸送され、月の大地を走ります。

そして、遠隔操作によって月面を走りながら、その映像を地球の人々へ届けるのです。それは、民間で世界初の月面探査として歴史な映像となるでしょう。

ところで、「本当に行けるの?」と半信半疑な方も多いのではないでしょうか?

本当に、月に行きます。

では、なぜYAOKIは月に行けることになったのか? その経緯を順追ってご説明していきましょう。

NASAが「アルテミス計画」を始動

2019年5月に、NASAは「アルテミス計画」を発表しました。これは、再び人類を月に送り込み、月面基地の建設を目指すというものです。最終的には人類を火星に送るという目標があり、アルテミス計画はそのためのステップとなるものです。

そしてこのアルテミス計画は、JAXAやESAなど国際的な宇宙機関同士の協力はもちろんのこと、民間企業とのパートナーシップを前提としています。つまり、このミッションで必要となるロケットの打ち上げや月面輸送に関わる様々な仕事を、民間企業に委託しながら進めるということです。

NASAは月面輸送を民間企業に委託し、それを米Astrobotic社が契約獲得

NASAはアルテミス計画において、月面基地の建設を目指すことを発表しています。そして、そのためには月面へ多くの物資を運ぶ必要があるわけですが、月に輸送する仕事を民間企業に委託すると発表しました。それがCLPS(商業月面輸送サービス)と言われるプロジェクトです。

CLPSでは、SpaceXやBlue Originなど複数の企業が参画していますが、その中の一社にAstroboticという会社があります。Astrobotic社はNASAから月面輸送の契約を獲得し、自社が開発する月面着陸機「ペレグリン」でNASAのペイロード(積載物)を月面まで運ぶことになったのです。

そのAstrobotic社とDymonが、YAOKIの月面輸送を契約

この月面着陸機「ペレグリン」にはNASAのペイロードだけでなく、複数のペイロードを載せて月へ運ぶことが可能です。そこで、弊社DymonはAstrobotic社と契約し、YAOKIも一緒に月まで運んでもらうことになったというわけです。

YAOKIがペレグリンに乗って月へ行くのは、2021年冬を予定しています。

まとめ

今回は、月面ロボ「YAOKI」が月に行けることになった経緯を紹介しました。

2021年冬、YAOKIは月を走ります。

この歴史的快挙を、皆で一緒に応援していただけたら嬉しいです。

YAOKI、行きます!