月面探査車YAOKI、民間初の月面到達 Project YAOKI-1の報告会を開催しました

株式会社ダイモンは、2025年3月21日(木)に東京・X-NIHONBASHI BASEにて、月面探査車YAOKIの初ミッション「Project YAOKI-1(PY-1)」の成果報告会を開催しました。VTuberの星見まどかさんを司会に迎え、メディア関係者・パートナー企業ら約60名が参加。YAOKIが日本の民間企業として初めて月面に到達・稼働した歴史的快挙を報告し、株式会社JAOPSによるミッションコントロールの解説、株式会社中央エンジニアリングによる熱解析の報告、後半には各パートナー企業の紹介と米ヒューストンで行われた「LSCS」発表の内容も寺薗淳也氏より紹介されました。
今回は写真を交えて当日の様子を報告いたします。
報告会の様子


報告会では、代表取締役 中島 紳一郎より開会挨拶を行い、Intuitive Machines社の月着陸船「Athena」に搭載されたYAOKIが、2025年3月7日に月面着陸に成功となりましたが、リリースには書ききれなかったデータ受信までの現地での緊迫したやり取りや情報を報告いたしました。

中央エンジニアリングの中島氏には、YAOKIが取得したデータから熱解析を行った結果を発表していただきました。月面でのデータは大変貴重です。皆様熱心に記録されており関心の高さが伺えました。特になぜYAOKIは越夜の環境下と同じマイナス100度を超えるであろう低温でもミッションを遂行できたのかは、今後の宇宙開発に重要な情報となりそうです。

ミッションコントロールを担当した株式会社JAOPSのCEOアレハンドロ・セラ氏によるミッション報告も興味深かったです。実機のMCC(ミッションコントロール)も解説していただきました。


後半プログラム
会の後半では、今後のミッション展開として、PY-2(2026年)以降のスケジュールや技術ロードマップも共有され、100機による連携探査や月面地図の作成、資源・洞窟探査といった具体的なビジョンが紹介されました。パートナー企業の技術協力への感謝と今後の連携強化を込めて、各社の紹介が行われたほか、「七転び八起」の精神を象徴するダルマへの目入れセレモニーも執り行われました。YAOKIの名前の由来でもあるこの儀式は、次なる挑戦への決意を新たにする場となりました。












交流会(17:00〜19:00)
交流会の始まりには、月惑星科学者 寺薗淳也氏によるプレゼンテーションが行われ、米ヒューストンで開催されたLunar Surface Innovation Consortium(LSCS)におけるYAOKI関連の発表内容が報告されました。
NASAや世界中の研究者が集まる国際的な場での評価や反応、月面インフラ構築におけるYAOKIの将来性など、最先端の宇宙開発動向に関する専門的な情報が共有され、会場参加者の理解と関心を一層深める時間となりました。報告会終了後には、同会場にて交流会を開催。YAOKIの実機展示やタッチ&トライ体験を通して、参加者同士の活発なネットワーキングが行われました。今後の連携や協業に向けた前向きな対話も多数見られました。
報告概要
件名: Project YAOKI-1(PY-1)報告会 開催報告
開催日: 2025年3月21日(木)
会場: X-NIHONBASHI BASE
主催: 株式会社ダイモン
時間: 14:00〜16:00(報告会)、17:00〜19:00(交流会)
参加者: メディア関係者 約20名/パートナー企業・関係者 約40名
報告会 概要
月面探査車YAOKIが日本の民間企業として初めて月面に到達・稼働を成功させたProject YAOKI-1(PY-1)の成果報告会を開催いたしました。
メディア、パートナー企業、関係者の皆様にお集まりいただき、ミッションの詳細報告と今後の展望を共有いたしました。
主なプログラム:
- 代表挨拶:株式会社ダイモン 代表取締役 中島紳一郎
- ミッション報告:IM-2(Intuitive Machines 2)として実施されたYAOKIの打ち上げから月面到達、データ送信の実績を詳細に説明。
- ミッションコントロール解説:株式会社JAOPSより実際のPCを展示しての解説
- 熱解析:株式会社中央エンジニアリングによる熱解析結果の報告
- 今後の計画:PY-2以降の展望、連携探査の構想、今後のミッションスケジュールなど。
- パートナー企業紹介:本ミッションにご協力いただいた各社の貢献内容紹介。
- 目入れセレモニー:代表・中島が「七転び八起」の象徴である達磨に目を入れ、ミッション成功と今後の飛躍を祈念。
関連リンク
まとめ
これまで共に挑戦してきたパートナー企業の皆様にご報告の機会を頂けたことを大変感謝しております。メディア関係者の皆様におかれましても取材や撮影にとご足労頂き合わせてお礼申し上げます。株式会社ダイモンを引き続きよろしくお願いいたします。
ProjectYAOKIにご興味を持たれた企業の様、是非お気軽にお問い合わせください。ご連携の可能性を共に探し、月面開発に挑戦しましょう。